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スクール卒業生インタビュー
〜卒業から1年の歩み〜

interview

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「うるま創業スクール」卒業半年で2店舗目OPEN!「HARVEST HAMBURGER」

倉田 陽香さん

●  心も満たされるハンバーガー屋を開店!

●  目先の売り上げに頼らず、地域に愛される店舗作りに力を入れる

●  PDCAを高速で回し、改善していくスピード感が重要!

心も満たされるハンバーガー屋を開店!

── HARVEST HAMBURGERについて教えてください。

倉田陽香さん(以下、倉田):2024年2月14日にうるマルシェでハンバーガー店をオープンし、半年後の7月17日に2店舗目のコザ店を開店しました。

── 「HARVEST HAMBURGER」の名前の由来を教えてください。

私が最も大切にしているのは、お腹だけでなく心も満たされるハンバーガー屋であることです。

 

同じ食材でも店舗ごとに特色や人柄があり、それを伝えるのが飲食店の役割だと考えています。お客さまに笑顔や元気・勇気を届けたいとの思いから、「HARVEST(収穫)」を店名に使っています。

 

うるマルシェでは生産者の食材を使う意味での収穫と、自分たちのエネルギーや元気をお客さまに持ち帰ってもらう意味を込めています。

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── 1店舗目はバレンタインに合わせて開業したのですか?

誰もがわくわくする日にオープンしたいと思い、みんなになにかプレゼントできたらいいなという思いも込めてバレンタインを選びました。

目先の売り上げに頼らず、地域に愛される店舗作りに力を入れる

── 昨年度の「うるま創業スクール」を卒業してから、どんな1年だったか教えてもらえますか?

楽しいことも多かったのですが、大変なこともたくさんありました。特にスタッフの管理に苦労しました。

 

週7日営業のためひとりでは対応が難しく、正社員2名とアルバイト5名を雇いました。人を雇うとオペレーションの統一が難しく、任せた業務で問題が発生した際の責任の重さを実感しました。振り返ると、この経験をつうじて精神的に成長できたと感じています。

── 店舗拡大の順序や過程について教えてください

2店舗目の開店は、いろいろなことがあって最終的に決断しました。家族を含めて幸せにする覚悟がないと、人を雇ってはいけないと思っています。その覚悟を持てるかどうかを自問自答し、夫とも話し合いました。

でも、悩んだときには、もうやると決めているので。失敗しても小さな失敗なら大丈夫と前向きに捉えて気合いを入れて、売上が上がることが前提ではなく、努力と覚悟で進めました。

売上拡大に大きく貢献したのは、Uber Eatsの導入です。わざわざ店舗に来なくても食べてくれるお客さまが増え、特に沖縄に住んでいる海外の方々に支持されました。

Uber Eatsは登録後に運用するだけで、売上が増えることを実感しました。この経験から、時間をかければ売上が上がるわけではなく、もちろんコツコツ積み重ねることも重要ですが、迅速な決断と行動のスピード感が大切だと感じました。

── 売上拡大や事業の規模を大きくするために、意図的に仕掛けたことや取り組んだことはありますか?

いまだに答えはわかってはいないのですが、いろいろなことを仕掛けています。 オープン当時は、友人のインフルエンサーを数名招待したため動画が100万回以上再生され、一時的にお客さまが増えました。

 

しかし、Instagramだけでは持続しなく、流行が過ぎると客数が減少しました。客数の維持をうまく続けられなかったのは、自分自身のオペレーションの弱さにあります。人材育成もできてない時期で、スタッフに負担をかけたと反省しています。

そのため、目先の売り上げに頼らず、地道にMEO対策(Googleマップで店舗やサービスを上位に表示させるための対策)やGoogleマップの口コミ増加を進め、地域に愛される店舗作りに力を入れています。

地域の方々への挨拶したり、フライヤーを置かせていただいたりなどを続けて、まずは来店したお客さまにどれだけ満足してもらえるかにフォーカスするべきだなと感じて、いまはそちらに切り替えています。

── 個性的なスタッフのレイさんがよくInstagramに登場していますが、キャラクターとして有名になっているのですか?

そうですね。Instagramを見て、明るく楽しいキャラクターのレイさんに会いに来店するお客さまも多いです。ただ、レイさんが忙しくて、キャラクターの期待値に応えられないときがあり、ミスマッチが経営の課題だと思いました。

 

最初は自分のキャラクターに加え、ハンバーガーがおいしければ喜ばれるのでは、と素人的な考えでした。けれど、お客さまは五感すべてを求めて来てくださっているので、私がなにか引っかかる部分をそのままにしてしまうと、やっぱりお客さまも違和感を抱いてしまいます。

 

引っかかる部分がひとつもなく、すべてが心地よくいられる空間のうえに、人と人とのコミュニケーションがあるんだなと痛感しました。そのため今年1年はていねいに、まずはお店を整えて、いい店にしていきたいと思っています。

 

特に、Instagramの動画のクオリティが高すぎて、実際の来店体験が期待を下回ることがあったと感じています。自身の技術もまだ追いついておらず、今後は来てくれた人に「うわ!ここまで?ここまで感動させる!?」ぐらいの感動を生み出すところからやっていきたいと思ってます。 

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── 具体的にどのようなことをやっていくのですか?

最初はお店の空間で感動を提供しようと思っていましたが、Instagramで見たものと変わらない印象になってしまうことに気がつきました。

 

いまは、細かい部分に感動を散りばめていこうと考えています。例えば、店内のテーブルに暖炉のように火が出る仕掛けがあるので、そこでスモアを焼いてみるとか、夫が描いたかわいい絵をいろいろな場所に飾るとか。お店に来ないと得られない感動を、もっともっと散りばめていこうと思っています。

ひとりで2店舗を運営するのは難しく、夫が仕事を辞めてHARVESTに参加してくれたので、一緒に店舗運営ができるようになりました。夫は強力なパートナーで、どんなに疲れていてもやり切る実行力があります。今後、夫と一緒にさらによいお店にできると信じてます。

PDCAを高速で回し、改善していくスピード感が重要!

── 創業準備やオープン後を振り返り、やっておけばよかったことはありますか?

まず強く伝えたいのは、「やってみないと分からない」ということです。どれだけ考えても実際とは違い、例えばInstagramでの集客を想定しても、思ったとおりにはならなかったです。

 

重要なのは「違う」と感じたときにどう修正するか。私の強みは、違和感を覚えたらすぐにPDCAを高速で回し、改善していくことです。そうしないと失敗が積み重なり、行き詰まってしまうため、いかに早く「正解」にたどり着くかが重要だと実感しています。

また、創業前にやっておけばよかったことは、「感性を言語に変えること」かなと思っています。飲食店を訪れて「好き」「微妙」と感じるだけでなく、どこがどうなってるのかを深掘りし、具体的に言葉にすることが重要だったと感じています。

自分が違和感を抱いた点に、ほかの人も違和感を抱くのであれば、それは店舗運営におけるマイナス要素になるという視点などをもっと磨くべきだったと思います。

── 倉田さんは笑顔を大事にしてるようですが、従業員も同じですか?

従業員には笑顔を大事にとお願いしたことはないのですが、HARVESTのInstagramを見て入社してきた人が多く、事前にお店の想いや届けたいことを理解してくれています。みんな、お店の想いを体現しようと頑張ってくれている立派な人たちです。

ネクストステップは絵本の制作と新商品の開発

── 倉田さんのネクストステップを教えてください

私たちは心を満たすことを大切にし、ハンバーガーや飲食にとどまらず、新しい事業に挑戦したいと思っています。

 

具体的には、絵本の制作を計画していて、夫のかわいい絵と私の文章を活かして、多くの人にメッセージを伝えたいと考えています。さらに、新たな商品の開発にも取り組み、心を満たす取り組みを広げていきます。

 

そしてゆくゆくは創業したい人の支援をしたいと思っています。ただ、もっともっと失敗と経験を積み重ねてからと考えています。なので、いまは自分の事業を現役でがんばります。

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倉田 陽香さん

HARVEST HAMBURGER

https://www.instagram.com/harvest_hamburger/

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