スクール卒業生インタビュー
〜卒業から1年の歩み〜
interview

「うるま創業スクール」の手厚いサポートで次のステップへ!
マッカラン 優子さん
● お菓子づくりが好きで、気がついたら仕事につながっていた
● 自由な働き方を求めて起業!自宅でのオンライン販売からスタート
● ラスティックの言葉に込めた想いと、食材へのこだわり
● 心強い仲間との出会いと、手厚いサポートがあるから挑戦できる環境
● おいしい食べ物があり、リラックスできるベーカリーカフェをつくりたい
お菓子づくりが好きで、気がついたら仕事につながっていた
── パンづくりを始めようと思ったきっかけを教えてもらえますか?
マッカラン優子さん(以下、マッカラン):子どものころから料理やお菓子作りが好きで、母がパン屋で働いていた影響もあり、手作りのものに親しんでいました。ただ、それを仕事にしようとは思っていなかったんです。
アメリカに移住し3人目の子どもが生まれたころ、職業訓練でベイキングの講座を見つけ、受講しました。思った以上に本格的な内容で、修了するときには履歴書や面接の準備まで整っていて、「せっかくだからやってみよう」とカフェに応募したのがきっかけです。
実際に働いてみたらすごく楽しくて、そのまま続けることになりました。

── アメリカで受けた講座での学びがそのまま仕事につながったんですね。
そうですね。最初に働いたのはロサンゼルスの人気カフェで、お菓子をならべる仕事からスタートしました。そこで華やかなケーキに憧れ、パン作りにも興味をもつようになり、いくつかの職場を経験しました。
フレンチレストランでも働き、アメリカンスタイルとフレンチスタイルの両方を学びながら、気づけばいまも楽しく続けています。
自由な働き方を求めて起業!自宅でのオンライン販売からスタート
── 自分の店をもつきっかけとなった出来事はありますか?
家族や子供たちがいるなかで、自分のやりたいこともしたいと思ったときに、どこかに勤めていると大変なことが多くて...。子供が熱を出したり、急に行事が入って仕事を休んだり、遅れたりすることがあり、精神的にとてもプレッシャーを感じていました。
そんなときに、自分でお店をやっていれば、今日子供が熱出しちゃったんで休みますといっても従業員がいなければ迷惑がかからないのでは?と思いました。自分のお店をもった方が自由に働きやすいのかなと考えたのがきっかけでした。
── 実際に店を始めたのは、どのタイミングだったのですか?
アメリカでコロナが始まりだした時期に、レストランでの仕事を辞めたんです。それで週末にファーマーズマーケットに出店するベンダーをやってみたいと思い、準備を進めていました。
けど、アメリカでは自宅で作った食品を販売する許可が取れるのですが、コロナの影響で禁止されてしまいました。さらにファーマーズマーケットなどのイベントも中止になってしまい、どうしようかと思っていました。
ちょうどそのタイミングで、仕事を失った飲食業界の人たちが、自宅で作った料理をオンラインで販売して、決まった日にとりに来てもらうスタイルをとりだしたんです。
それを見て「ファーマーズマーケットがダメならオンライン販売をやってみよう」と思い、会社として登録をして1年ほど続けました。ちゃんとした店舗をもつスタイルではなく、自宅でできるオンライン販売からのスタートですね。

── その後、実店舗をもとうと思ったモチベーションはなんですか?
お客さんに作ったものを売るだけではなく、「ほっ」とくつ ろげる空間で飲み物やお菓子とちょっとひと息できる場所を提供したいと思いました。私自身もリラックスできる場所で過ごしたいと思っていきついたのが、ベーカリーカフェです。
ラスティックの言葉に込めた想いと、食材へのこだわり
── お店「ラスティックベイクハウス」の紹介と、その言葉の意味をお聞かせください。
店名のラスティックってなんですか?ってよく聞かれるんですけど、「素朴な、ざっくりしてる」という意味です。食べものでいうと「いい意味で洗練されてない」みたいな感じです。お母さんがなにかワーッて作って、さぁ食べなさい。そんなイメージです。
1個ずつ形も違えば、顔の表情も違うような、ざっくりとした雰囲気のものを作りたいなと思い「ラスティックベイクハウス」にしました。
── こだわりポイントを教えてもらえますか?
よく使うのは、おいしくて体にもいい全粒粉です。ふつうの小麦粉っていいところが全部削ぎ取られてるんです。 白いところしか残ってなくて栄養価がほとんどないので、栄養価の高い全粒粉をいっぱい使っています。
あとは添加物なども一切使わず、お砂糖は全部沖縄の黒糖を使っています。材料にはこだわり、悪いものは使わないようにしてます。自分が食べたいもの、自分の家族に食べさせたいものを選ぶのが基本です。
── 店舗をもち、お客さんとコミュニケーションを取るようになってから変化を実感できる瞬間はありますか?
お客さんが本当に優しくていい方ばかりで、「ここに来たら元気になる」といってもらえますが、逆に私が皆さんから元気をもらっています。
「おいしい」っていってもらえるだけで、本当にシンプルに喜びを感じます。おいしいものを作って喜んでもらえるのがうれしくて。それ以上でも以下でもなく、本当に楽しいです。

心強い仲間との出会いと、手厚いサポートがあるから挑戦できる環境
── 「うるま創業スクール」を昨年受講されたと思いますが、よかったことはありますか?
同期のみんなと会うと、「受講してよかった」とよく話題になります。「うるま創業スクール」を受けてから本当に心強い仲間ができました。みんなの頑張っている姿が励みにもなり、相談し合えるのですごく心強いです。
あとは、スタッフのサポートが手厚く、必要なときにすぐ動き、縁を繋げていただきとても助かっています。一度物件の話で相談をした際に、不動産に詳しい方を紹介していただいてすごく勉強になりました。
気軽に質の高いアドバイスや手助けを提供してもらえて、本当にありがたいです。やりたいと思えばできるし、なにかあればサポートしてもらえる心強さもうれしいです。
── お店を始めるにあたってやっておいてよかったこと、やっておけばよかったことはありますか?
私は「やってみないとわからない」と進めてしまうタイプなので、綿密に計画してやるより、すぐに行動しています。
そのなかでやってよかったのは、物件を探していたときに「物件を探してる」「こんな場所でやりたいと思ってる」と周りに発信していたことです。具志川のお店は、私の状況を知った知人の紹介で始められました。
発信するとどこかにつながって情報がたくさん入ってくると実感し、いまでも発信するようにしてます。
おいしい食べ物があり、リラックスできるベーカリーカフェをつくりたい
── 今後の展望について教えてください。
今後はもっとパンを作れるように、専用のオーブンを置いて設備の整ったキッチンを借りて、お店をレベルアップさせたいと思っています。
── どんなお店にしていきたいとイメージしていますか?
カリフォルニアにあるカフェのように、ふらっと来てお茶を飲んで、お腹がすいたらサンドイッチを食べて、お喋りして帰るようなイメージです。
日本にはあまりベーカリーカフェがないので、パン屋をイメージする方が多いと思います。けどベーカリーカフェはサンドイッチなどを販売しているパン屋ではなく、外に座れる席があって、ランチも焼き菓子もコーヒーもあるカフェなんです。
ベーカリーカフェ自体なかなか浸透していないので、発信を頑張って認知度をあげていきます。いろいろな方が気軽にふらっと来て、カジュアルにリラックスして過ごせるうえ、食べ物がすごくおいしい!そんな場所を作りたいです。
