令和5年度 卒業生インタビュー
interview

「うるま創業スクール」で事業を整理して新たに見えた道!リース事業と筆文字で人生を豊かに
前堂 正也さん
● ひとりではできないことも仲間となら創り出せる
● 事業を届けたい層を明確にし、言語化できた
● 心のあり方に気づく学びの場
ひとりではできないことも仲間となら創り出せる
Q
まずは、「うるま創業スクール」に参加して1番よかったことはなんですか?
前堂正也さん(以下、前堂):事業計画を考えるなかで、僕が事業にしている「筆文字」の細分化と整理ができました。これまで書き下ろしやステージパフォーマンス、Tシャツに字を書くなど、いろいろなところで作品として筆文字をやってきました。今回スクールに参加して、それらをひとくくりに「筆文字」というのではなく、各ターゲット層を理解して次のアクションを考えられたのが1番よかったです。

Q
事業計画を立てるうえで悩んだ点はありますか?
筆文字ははっきりとした金額の設定やおおよその売り上げを立てるのが難しく、数字を上げる事業として考えるのがたいへんでした。
Q
ひとりで取り組むのではなく、スクールに参加するメリットはなんですか?
異業界の方々と話ができることです。さまざまな人生の経験者として、考え方や取り組み方・面白い話がありいい刺激を受けました。ほかの方々と交流するなかで、一緒になにかできないかとコラボする話もうまれました。

Q
どんなコラボができそうですか?
サトウキビの搾りカスであるバガスを取り扱っている方からバガス紙をいただいて、作品を書いてみようと考えています。バガスのワークショップを開いている場所で僕も筆文字の講座を行うような、お互い連携し合えるマルシェも面白いと思っています。

Q
前堂さんは、たくさんの方と交流をもたれていた印象ですが、交流をもとうと思った理由を教えてください。
僕自身が楽しみたいからです。ひとりでは作れないものも、誰かと一緒になにかをすることで、新しいものや想像以上のものを創造できると思っています。そんなワクワクする気持ちで、いろんな方と関わりをもっています。

事業を届けたい層を明確にし、言語化できた
Q
1番よかった講座はなんですか?
実際に販売をスタートしようという講座です。これから開設予定の筆文字の講座をどの層に届けたいか、どのように届けるかを言語化できたので、1番思い入れがあります。

Q
「うるま創業スクール」をとおして、前堂さんが成長できたことはなんですか?
1番成長を感じられたのは、自分から声をかけて異業種のいろいろな方と関わり合えたことです。「うるま創業スクール」で学びながら、一緒になにかしようと次のステップの話ができたのがよかったと思います。
また、商工会の方々や沖縄県よろず支援拠点の方々と関わりをもつことができて、有意義な時間だったと感じています。
心のあり方に気づく学びの場
Q
前堂さんのネクストステップを教えてください。
ネクストステップとして考えていることはふたつあります。ひとつめはリース事業です。カフェや居酒屋・企業などで、ちょっとしたスペースはあるけど絵画などの高額な絵を飾るのはハードルが高い、と考えている方を対象に考えています。
まずは僕の作品を月500円くらいで借しだして、気に入れば購入できる仕組みです。いま作っている作品の提供のほか、空間に合った作品をオーダーメイドして貸し出すことも考えています。
ふたつめは筆文字の講座です。これまで筆文字講座の初級編として、文字を書いたり、パステルカラーを使ったりなどの内容でなんどか開催してきました。「うるま創業スクール」の学びのなかで考えた講座は、自分軸をしっかり整える、心を整える講座です。文字を自由に書いていいと言われると、なかなか自由に書けない方が多いんですよね。
文字ってどんなにきれいでも、どんなに味があっても、人それぞれ価値観も見方も違います。同じ文字でも好きな人もいれば嫌いな人もいて、僕自身がきれいに書けたと思っても、それが売れるとは限りません。でも、文字をとおして心が変わるきっかけを作れたら、きれいな字や味がある字よりも価値をもつんじゃないかなと思っています。
言霊を大切にしていて、2024年11月ごろから「ありがとう」の実験を始めたんです。瓶を4つ用意して、3つの瓶に「ありがとう」「馬鹿野郎」「愛してる」と書いた紙を、最後の瓶に「無視する」という意味合いで白紙のものを貼りました。実験開始から4か月経ちましたが、見ためやにおいに変化が出てきました。
心のもち方が変われば、文字も自由に書けるようになります。心のあり方に気がつけると人生が大きく変わると信じているので、筆文字が人生を豊かにする講座のひとつになればと思います。
